お仏壇のお掃除やお墓参りへ、お彼岸について
今年もお彼岸の時期が近づいています。
なにげなく普通に使っている言葉ですが、仏教におけるもともとの意味もあるんです。
「彼岸」という言葉は極楽浄土を表します。
「此岸」という言葉は私たちが暮らしているこの世界のことを表すそうです。
仏さまの世界として清らかで美しく苦しみのない、この世界とは逆の方向にある西の国。仏教の教えの中では極楽浄土は西にあると考えられており、太陽の沈む「西方」を特別な方角としています。
年に2回あるお彼岸は東西南北、太陽の動きと関係があります。お彼岸の時期は「春分・秋分の日」が基準となっています。季節のちょうど中間となる春と秋のこの両日は、太陽がまっすぐ西に沈む時期となります。
極楽浄土がある真西に陽がおちてゆく様子から、仏さま・ご先祖さまともっとも近くなると考えられ、この時期を古来よりお彼岸として供養をするようになりました。
昔の人は美しく壮大な夕日を眺めつつ、光あふれる極楽浄土の様子を想像していたのかもしれません。
お彼岸にはお仏壇のメンテナンス、お掃除など
お彼岸には供養と感謝の気持ちを込めて、一般的にお墓参りやお仏壇のお掃除などを行います。普段手の届かない場所を掃除したり、この機会にお仏壇や仏具を新調する方も多いようです。また感謝の気持ちを改めて思い起こし、日々の生活を見直し、自分を律する意味合いもあると言われています。
秋のお彼岸は秋分の日を中心として前後3日間、ぜんぶで7日間となっています。2016年の今年は9月22日(木)が秋分の日です。9月19日から9月25日まで、お彼岸を意識して過ごしてみるのはいかがでしょうか。
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