「仏壇内に増えた位牌はどうすれば良いのか?」 回出位牌(くりだしいはい)ではなく「先祖代々の位牌」にまとめるという方法について。
「お仏壇のなかでお位牌がたくさんになってしまった」、「古いお位牌をひとつのお位牌にまとめて飾りたい」という方へ、
今回はお位牌をひとつにまとめるうちの一つ、「先祖位牌」についてご説明いたします。先祖位牌の他にも札が何枚も重なって入れることが出来る「回出位牌」という方法もありますが、今回は、先祖位牌について掘り下げてみます。
1:先祖位牌とは?
先祖位牌とは、過去の何代ものご先祖様のお位牌をひとつのお位牌にまとめた時に呼ばれるものです。一般的に、年忌終わりの「弔い上げ」(三十三回忌・五十回忌にあたる際の出来事)にて過去のお位牌をこの先祖位牌に作り替えていきます。
2:「どのようにして作ればいい?」先祖位牌の作り方
まず、過去のお位牌から新しい先祖位牌へ魂の入れ替えを行いますので、先にこの先祖位牌を用意しておきましょう。過去のお位牌、魂を移す先祖位牌の両方を用意してから、住職さんに魂の入れ替えをしていただきます。
「どのようなレイアウトで作りますか?」
一般的には「〇〇家先祖代々之霊位」と表面に書き、裏面にはなにも記入しない。レイアウトのケースが多いようです。
(一部の宗派では表面の上部に「梵字」を入れるケースもあります。作成の際は一度お寺のご住職様に相談すると良いでしょう。)
●「先祖位牌」に大きさや形に決まりはありますか?
先祖位牌の作成は、通常白木位牌から本位牌へ作成する際の個人のお位牌と同じように選んでいただくケースが多いですが、お寺によっては決められた形のお位牌もあるようなので、確認しておくことをおすすめします。
お位牌の大きさに迷ったら https://www.inori-orchestra.com/blog/ihai-size
3:先祖位牌を作ったあとは?
魂入れを終え、魂を移した後の古いお位牌はお寺へ納めていただき、お焚き上げをしてもらいます。
お寺によっては、お焚き上げをする日が月に一度や三か月に一度など、決められた場所もありますので、あらかじめお寺へご相談しておくことをおすすめいたします。
以前までは、多くのお寺でお焚き上げも行っていたそうですが、現在は環境問題もあり、専門の部門に依頼してお焚き上げをすることもあるようです。
お焚き上げについて(参考記事):https://www.inori-orchestra.com/blog/shiraki-ihai-shobun
- 「過去の故人の方の名前も残しておきたい・・・」
先祖位牌になると、基本的に故人のお名前や年齢、ご命日はお位牌に記載されなくなるため、戒名やご命日が記載されている「過去帳」に記載していくと良いでしょう。
番外編:「一人一人のお位牌を残しておきたい・・・」という方に。
故人の個性をお位牌に。場所を取らない「森の位牌」
夫婦や先祖位牌にも。大きくても場所を取らない、繋げて並べられるお位牌。札は100種類以上の天然木から選べる「森の位牌」https://www.inori-orchestra.com/morinoihai/
従来の方一般的なお位牌から、特徴的な形を落とし、シンプルなシルエットにすることでぴったりと並べられるお位牌になりました。
つなげて並べられるので、お仏壇のなかで場所も取らないため、窮屈な印象を持たせることなく、一人用のお位牌や夫婦二人のお位牌でも、長い年代でお仏壇の中に並べていくことができます。横に並べて増えていくと、一枚の天然木のパネルのようにも見え、とても綺麗です。位牌が増えてしまったときの問題を解決する為のプロダクトデザインは、国内の著名なデザイナーたちの間でも評価され2018年グッドデザイン賞を受賞したアイディア位牌とも言えるでしょう。
森の位牌:https://www.inori-orchestra.net/shopbrand/morino-ihai/
審査員の評価(グッドデザイン受賞評価コメントより抜粋)
位牌の素材に木を採用し、その種類を極めて豊富に展開することによって、今までの画一的で没個性的であった位牌のイメージを一新し、また、選ぶ木の種類によって、故人の個性まで表現できるといった新たな選択肢を提供しているデザインを評価した。造形や仕上げで装飾的な要素を極力廃したシンプルなデザインは、木の素材ならではの柔らかく優しい印象で好感が持てる。サイズ感もコンパクトで、複数の位牌を並べる際の収まりにも配慮されており、現代の日本の居住空間の中でも違和感無く溶け込むことだろう。
http://www.g-mark.org/award/describe/47227
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