「白木位牌」から「本位牌」へ。いつまでに必要?どのようにして作る?|納期や作り方について
お通夜や葬儀が終わった後も続く親戚や近所の挨拶や様々な準備。忙しい日が続きあっという間に四十九日を前にされる方が多いかと思います。当店でも慌ただしいスケジュールの中、お急ぎでお位牌を準備される方も多くいらっしゃいます。
今回はどのようにしてお位牌を作成していくか、順番にご案内していきます。
◆位牌はどうやって用意していきますか?
お位牌は葬儀から四十九日を迎えるまで、2つご用意していただくことになります。1つは白木位牌という仮の形のお位牌、もう1つは本位牌といって四十九日の法要で仮の白木位牌から正式な形として長い間仏間に飾るお位牌をいいます。この本位牌を四十九日までにご用意していただくことが必要です。
まずはこちらの2つのお位牌について詳しく説明していきます。
◆白木位牌とは?
白木位牌とは葬儀の際に用いられるお位牌です。名前の通り、白い木でつくられているため、白木位牌と呼ばれています。(内位牌とも呼ばれています。)この白木位牌はお仏壇に飾られている位牌の前の仮の形のものになります。
白木位牌に直接または別の紙を用いて
①戒名
②没年月日
③俗名
④年齢
を書き、四十九日までのお位牌として、祭壇へ飾られます。四十九日が終わると、お位牌は本位牌を使用するので、こちらの白木位牌はご住職さんでお焚き上げをしてもらいます。
◆本位牌とは?
四十九日の時に白木位牌からこの本位牌へと変わります。白木位牌の見た目からかわり、「塗位牌」「唐木位牌」「回出位牌」など・・・皆様がお位牌と言ったらよく考える黒塗りでつくられたものがいわゆる本位牌というものになります。
この本位牌は白木位牌から作り替えた後、長い間祀るものになるので、サイズや形、素材など、しっかり検討して決めていただくことをおすすめします。
★当店のお位牌のサイズについては下記URLをご参考ください。
https://www.inori-orchestra.com/blog/ihai-size
◆本位牌は黒塗りでないといけませんか?
伝統的な黒塗りの位牌も風情がありますが、洋風のインテリアに合わせて家具に合わせやすいナチュラルな色味のお位牌も増えてきました。ご住職さんも「最近はこんなにかわいらしいお位牌もあるのですね~」と、いのりオーケストラのナチュラルな素材を生かした様々な色や形のお位牌へご感想をお寄せいただくことも多く、「大切なことは、仏様、ご先祖様を大事に手を合わせる気持ち」ということで後押しいただけるケースも多いです。ご参考になれば幸いです。
◆本位牌にはどのような内容を入れればいいですか?
本位牌を作成する際、
●それぞれの宗派にのっとり、ご住職様から頂いた戒名を使用するお位牌
●戒名は使用せず、生前のお名前をそのまま使うお位牌
主に上記の2パターンがあります。
戒名のお位牌は葬儀の際に記入いただいた白木位牌の内容をそのままお作りする方が一般的です。また、お名前で作成する位牌にはお名前とご命日をお入れする方が多くいらっしゃいます。お名前位牌の場合、表面にはお名前の後ろに「之霊位」をつけることで戒名と同じ役割を果たすため、「之霊位」を入れる方が一般的です。
★お位牌の詳しい文字入れについては下記内容をご参考ください。
https://www.inori-orchestra.com/brand/intro/ihai-kaimyou.html
◆本位牌はいつまでに必要?どのようにして用意すればいいのでしょうか?
白木位牌から本位牌へ変わる時は四十九日の法要の時です。
白木のお位牌は葬儀社さんで用意していただき、戒名の記入もご住職さんにしていただきますが、本位牌は遺族の方々であらかじめ仏壇店にて購入して頂き、用意するものになるので、ご注意ください。
また、お位牌の作成にはおおよそどの仏壇店でも文字の内容等の確認、作成等をあわせて1~2週間、2週間以上かかる場所もありますので、葬儀が終わったら、なるべく早めの手配をおすすめいたします。
◆お急ぎの場合は、、、
いのりオーケストラのお位牌の納期(2020年現在)は、
在庫のある製品に関しては、ご注文後、平均して3日~6日程度で完成できるように努めております。彫刻加工の前に、原稿のご確認をお客様にお願いしておりますので、確認作業がスムースに進んだ場合の納期目安です。
さらにお急ぎの場合などは、当店までお電話にてご相談ください。
◆必ず四十九日までに作らなければいけない?
いざ四十九日を間近に控えていても、「なかなか心の整理がつかない」「忙しくて四十九日に間に合わないかもしれない・・・」と、いう方もいらっしゃると思います。一般的に四十九日に本位牌が必要なのは白木位牌から本位牌へ、故人の魂を入れ替える「魂入れ」を行うため、この日までに間に合わせるよう日数をみて作成していただきますが、最近では四十九日の後、一周忌の際にこの魂入れをする家庭もいらっしゃるようです。
大体の家庭が四十九日に魂入れを完了させますが、必ずもというわけでもないようです。最終的には遺族の方々の気持ちの問題ですので、もしお位牌のご用意でお困りの際はご住職さんにご相談するのも良いでしょう。
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