いのりオーケストラと、モノづくり。「やさしい位牌編」
やさしい位牌が出来るまで。
グッドデザイン受賞「やさしい位牌」は、一つ一つすべて手仕事でつくられています。 いのりオーケストラのプロダクトは手にしたお客様が直感的に「やさしさ」を感じることが出来るかどうかを大切にしています。
この目に見えない優しさこそ、人の手からでしか生まれないと思っています。
手仕事であるということ。
匠の手による繊細な手仕事でしかつくれない作品がある。それは、シンプルになればなるほど誤魔化せず真の技術が必要となる。シンプルさとは、究極のもとで成り立つ、究極の洗練なのです。
「一隅を照らす、これ則ち国宝なり」
(いちぐうをてらす、これすなわちこくほうなり)これは 比叡山を開かれた伝教大師・最澄 の言葉です。
一隅とは、片すみという意味。 すなわち、この言葉は「片すみの誰も注目しないような物事に、ちゃんと取り組む人こそ尊い人だ」という意味です。
表には出てこない職人たちの努力や心遣いこそ、完成した作品に表れます。 見えない部分まで、手を抜かず一つ一つと向き合っていく職人たちだからこそ作れる作品というものがあるのだと。そう思っています。
人の手が生み出す「やさしさ」
それは一つ一つ手間をかけることでしか生まれないもの。お母さんが一つ一つ愛情込めて握ってくれたおにぎりのように。
やさしさは目に見えません、お母さんが握ってくれたおにぎりがなぜこれほどまでにおいしいのか?やはり説明は出来ません。
「やさしさ」というのは、理屈ではなく、感じるものなのだと思います。
手間を掛けてこそ。
底面のお皿のように仕上げたくぼみ。持ち上げた時にしかわかりませんが、裏面であってもやわらかな曲面に仕上げています、デザイナーの想いと作り手のやさしさを感じます。
見えない部分だからこそきちんと仕上げたい、丹念に。やはり神は細部に宿るのです。
完成した作品を並べると、木目も形も微妙にすべて違う。大量生産では出来ない上部のピンとした緊張感のある線。 すべてはオーダーメイドを製作する気持ちで一つ一つに真面目に向き合います。
手間を掛けることこそ、いのりオーケストラの「らしさ」でありたいです。
やさしい位牌、誕生から7年。
2013年に誕生し、2015年にグッドデザイン賞を受賞した「やさしい位牌」
この7年間、多くのお客様にこの「やさしい位牌」を選んで頂けたこと心から嬉しく思います。そして「やさしい位牌」に関わってくれたデザイナー・職人さんなど、すべての方に感謝申し上げます。
いのりオーケストラスタッフ一同
やさしい位牌 詳細ページ
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