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代表作「ゆりかご」。ゆらゆらとゆれる、ゆりかごのような小さな小さなお骨壷。

グッドデザイン受賞のミニ骨壷「ゆりかご」

ゆらゆらと、ゆりかごのように。

「ゆりかご」は、肌のようなしっとりとした手触り、丸く優しいシルエットと両手で包めるぴったりなサイズ、そして傾けると「ゆりかご」のように優しく揺れる設計となっています。ナチュラルで素朴な可愛らしさ、信楽透土の陶器と天然木の挽物によるオールハンドメイドのミニ骨壷です。

従来の骨壷にはない発想から生まれたゆりかご。それはコミュニケーションできる骨壷として考えられました。一番こだわった部分はやはり大きさです。手の中にすっぽりと納まり手の中でなでなでしてあげた時もっとも安心する大きさと重さを目指しました。

もう一つ、ゆりかごの名前の由来にもなっている「ゆらゆらとゆれる」という見えないデザインです。傾けると「おきあがりこぼし」のようにゆらゆらと。

グッドデザイン受賞のミニ骨壷「ゆりかご」

「ゆりかご」の優しい揺れを再現

優しく愛おしい。ただただシンプルで素朴な美しさを目指し、限りなく自然な素材で、肌のような手触り感を、人の手仕事で実現するため素材選択から始まりました。通常、陶器の骨壷はごく一般的であり今回の選択種からは遠い存在でしたが、無釉薬で美しいオフホワイトの陶肌と心地よい手触り、素朴ながら上質な素材感を持つ、信楽透土との出会いにより陶器製を選択しました。また、小さなボディに強度性と安定性を高めるため、そして「ゆりかご」の優しい揺れを再現するため、肉厚でボトムにウエイトを置く設計をしました。しかし、陶土を肉厚にすれば当然土は乾きにくく、焼き上げればそのフォルムのブレは個体によって大きくなります。また少しでも陶土に水分が残っていれば、そこから割れが生じる可能性が高くなります。このような様々な障壁を超え、試行錯誤を繰り返し、熟練陶芸師の轆轤引きの技術と手仕事により、ゆりかごは完成しました。

デザインに込める想い

命は繋がれ私たちは存在します。しかしそれぞれいつの日か大地に還り、また新たな命が大地から誕生します。そんな命を育む母なる大地のぬくもり「木と土」、そして「人」の手から生まれるやさしい骨壷を。子守唄を口ずさみながら、ゆりかごをそっと揺らしあやす母親の優しさ。繋がれなかった命にたくさん愛情を注ぐことで、心を癒す事ができれば。そんな願いを込めてデザインしました。

グッドデザイン受賞のミニ骨壷「ゆりかご」

グッドデザイン賞を受賞

審査員の評価

信楽焼の職人によって、ろくろで1つ1つ丁寧につくり上げられた白い陶製の壷と、ナラ材、ウォールナット材など天然木の挽きものの蓋とがつくる温かな感じ、そして器自体がゆらゆら揺れる、見ていてゆりかごの中に入っているような揺れそうなイメージをつくることにより、従来の骨壺にはないやさしい印象をつくり出している。幼少期に亡くしてしまった子どもの思い出を遺すものとして、それを身近な空間内、手元に置いておくものとして、こうした手の中にぴったり収まるサイズのやさしさのある小さな骨壺は、ユーザーに求められていたものだろう。本体を無塗装、コーディングしていない仕様に仕上げていることも、経年の変化を形として伝えるためにも効果をなすことだろう。

グッドデザイン受賞のミニ骨壷「ゆりかご」
ゆりかご_手に持ったイメージ

グッドデザインアワード「ゆりかご」

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