フルーツの木の供養具(位牌、骨壺、仏壇、仏具)をご紹介します(2023年度版)
「故人の好きだった食べ物などに関係するものを、祈りの空間に置いてあげたい」
「故人の職業に関係するような、木材はありますか?」
など、故人様の人生とつながりを感じられるような素材が使用された供養具を選ばれるお客様も多いのではないでしょうか?
中でも、「フルーツの木」を使用した供養具は、木材とのご縁があった時にお作りしていますので、一期一会の出会いとして、お求めいただくことも多いです。
フルーツの木は、主に果樹栽培用として育てられることから、木材として流通することがとても珍しいのですが、農家さんや、材木屋さんのご協力をいただき、おつくりすることができました。
2023年10月現在、販売中のフルーツの木のお位牌や、ミニ骨壷、その他供養具を、一覧でご覧いただけるよう、素材別にご紹介いたします。
■桃の木/位牌・おりん
日本人が好きなフルーツのランキング、上位3以内に入り続けている「桃」。長年高い人気を誇っています。
桃の木が使用されているもの(2023年10月現在)
*やさしい位牌3寸 桃
*森の位牌 桃
*木の実のおりん バチ:桃
桃の木は、ほんのり赤味と黄色味の混在する、こっくりとしたブラウンカラーが特徴です。
モモは食用・観賞用として世界中で栽培されてきました。日本の文化とのかかわりも深く、種子、葉は薬として用いられることも。
3月3日の桃の節句の由来は、桃の花が咲く季節であり、桃が邪気を払う魔よけの効果を持つとされていたことに由来すると言われます。女の子の健康を願ってお祝いする行事として継承されてきました。食文化・伝統行事とも深いかかわりのある木です。
■日本の梨の木/位牌
日本の梨の木も、桃と同じ「バラ科」の木です。
なので、どことなく、木肌や色合いなどは、系統が似ているな、、と個人的に感じます。
赤味と黄色味の混在した、味わいのある表情です。
梨と日本人の歴史も、弥生時代にさかのぼります。日本書紀では、梨の栽培について奨励する記述があったりと、日本の食文化とも深いつながりがあります。
現在では、品種改良を経て、様々な美味しい梨が手に入るようになりました。
梨の木が使用されているもの(2023年10月現在)
*やさしい位牌3寸 梨
■洋梨の木(ペアウッド)/位牌
ペアウッドは食用には適さない実をつける樹種から派生した樹木だとされています。
日本の国内最上級を誇る、豪華列車「ななつ星」のスイートルームの建材にも採用され、テーマウッドとして、贅沢に使用された素材の一つとなっています。
リコーダーやバイオリンなどの楽器の材料として用いられることもあります。
オレンジ味を帯び、目の詰まった滑らかな雰囲気の木目が特徴です。
ペアウッドを使用した製品 (2023年10月現在)
*やさしい位牌3.5寸 洋梨の木
*森の位牌 洋梨の木
*ミニ骨壷 つみき 洋梨の木
*てんしのおうち 窓:洋梨の木
*木の実のおりん バチ:洋梨の木
*森の写真立て 洋梨の木
■栗の木/位牌、骨壺、仏壇
栗ごはんや、栗きんとん、モンブランなど、秋の味覚としても人気の栗。
耐水性・耐久性に優れていることから、和家具や住宅の土台などにも木材が使用されます。今では考えられませんが、資源が豊かな頃には鉄道枕木としても多用されていました。
木目の雰囲気はホワイトオークなどにも似た雰囲気を持ちます。経年変化によって、色味が深まっていくのも特徴です。ベーシックなナチュラルブラウンなので、インテリアにもなじみやすい素材です。
栗の木を使用した製品 (2023年10月現在)
*ミニ仏壇 いのりのおうちワイドMUKU250/300 栗
*ミニ仏壇 かまくらのおうちワイドMUKU300 栗
*ミニ仏壇 小さないのり箱 栗
*ミニ仏壇 A4サイズのお仏壇 A4-MUKU 栗
*かぞくの位牌 栗(4サイズ)
*供養ステージ おもいで小箱 120/240 栗
*てんしのおうち15 栗
*てんしのおうち20 栗
*てんしのおうち25メープル 窓:栗 ※窓の部分が栗の木です。
*ミニ骨壷つみき 栗
*森の写真立て 栗
*まあるい台座75 栗
■柿の木(黒柿)/位牌
柿の木の中で、「黒柿」の出る確率は1万本に1本とも言われ、希少価値の高い木です。古くは、正倉院供物の中にも黒柿を用いたい工芸品、厨子、供物代などが多く残っており、日本文化とのかかわりの深い木です。 なんといっても、独特の水墨画のような模様がかっこいいです。
黒柿を使用した製品 (2023年10月現在)
*森の位牌 黒柿(土台メープル)
*森の位牌 黒柿(土台ウォールナット)
*森の位牌 黒柿・孔雀杢(土台メープル)
*森の位牌 黒柿・孔雀杢(土台ウォールナット)
※孔雀杢…黒柿が1万本に1本といわれ、その中で孔雀杢が入る確率は2万本に1本と言われます。その名の通り、孔雀(オス)が羽を広げたような模様に類似していることから、このように呼ばれます。
お位牌のお札自体が小ぶりという事もあり、木取りした位置によっては、羽模様というよりは黒いストライプのように見えるお位牌が多いです。「黒柿」に比べると「黒柿 孔雀杢」の方が、黒い色と白っぽい部分のコントラストが強めに出ているのが特徴です。
■アボカドの木/位牌
「森のバター」とも言われるアボカドも、日本の食卓でポピュラーな存在になってきました。
アボカドは栄養価ナンバー1のフルーツ、としてギネスブックにも登録されたことがあるとのこと。
木材は、仏像などの彫刻や、ガムランなどの楽器にも使用されることも。日本の植物ではクスノキ科のタブノキと最も近縁とされています。
鮮やかな黄色味を帯びたブラウン色が、どことなくトロピカルな雰囲気を醸し出しています。
アボカドの木を使用した製品 (2023年10月現在)
*森の位牌 アボカド
■マンゴーの木/位牌
南国の果実として有名なマンゴーは、4000年も前からインドで栽培されていたと言われています。アジアに分布の多い、温かい地域の樹木です。
果実と同じく、樹木としても優秀で、滑らかな木肌が特徴の木材です。ウクレレなどの楽器に使用されることも。
木目をじっくり観察すると、波打ったような、なんだか踊っているような模様になっていて、どことなく陽気な印象の木だなーと、個人的に思います。少しピンク味を帯びたブラウン色。
マンゴーの木を使用した製品 (2023年10月現在)
*森の位牌 マンゴー
■オリーブ/位牌
オリーブオイルや、オリーブの実として知られる、地中海の食文化には欠かせない木です。太陽の恵みに育まれたオリーブは、太陽の樹とも呼ばれ、豊穣・繁栄の象徴ともされています。
明るめの茶色に、水面の波のような曲線の木目が美しく、マンゴーとはまた違った、地中海的な陽気な雰囲気をまとう木だなと思います。
オリーブの木を使用した製品 (2023年10月現在)
*森の位牌 オリーブ
■くるみ(ウォールナット)/ミニ仏壇・位牌・骨壺・仏具
クルミの実は紀元前7000年ごろから、人類が初めて食したと言われている最古の木の実と言われます。パンやスイーツにも多用され、栄養価が高いことから、美容や健康のために、意識的に食生活に取り入れている方も多いかもしれませんね。
そして、このクルミの実が取れる木、ウォールナットは、家具屋さんなどでも見かけることの多い木です。「マホガニー」や「チーク」とあわせ、世界三大銘木の一つとされています。
厳しい寒さの元で、ゆっくりと時間をかけて成長するので、粘りがあり、加工性や接着性に優れています。古くから欧米では高級家具の素材として人気が高く、現代では高級車のウッドパネルなどに使用されることもあります。
いのりオーケストラでは、くるみの木/ウォールナットの木の製品を多く取り扱っています。
くるみとウォールナットは同じ仲間の木ですが、産地・木材のロットや仕上げの違いによって、微妙に色合いが異なることもあり、当店では大きく3種類に分けて表示しています。
(A)ウォールナット 濃いめの焦げ茶色
(B)くるみ(WL) 明るめの焦げ茶色
(C)日本のくるみ 明るい茶色
(A)と(B)は北米産のウォールナット、(C)は日本産のくるみの木です。
くるみ(ウォールナット)の木を使用した製品 (2023年10月現在)
*ミニ仏壇 いのりのおうちワイドMUKU250/300くるみ(WL)
*ミニ仏壇 かまくらのおうちワイドMUKU300くるみ(WL)
*ミニ仏壇 小さないのり箱 くるみ(WL)
*ミニ仏壇 A4サイズのお仏壇 A4-MUKU くるみ(WL)
*供養ステージ おもいで小箱 120/240 くるみ(WL)
*てんしのおうち15 窓:くるみ(WL)
*てんしのおうち20 窓:くるみ(WL)
*てんしのおうち25メープル くるみ(WL)
*ミニ骨壷いろは ウォールナット
*ミニ骨壷ゆりかご ウォールナット
*ミニ骨壷つみき くるみ(WL)
*やさしい位牌 ウォールナット
*森の位牌 ウォールナット
*かぞくの位牌 くるみ(WL)(4サイズ)
*写真立て くるみ(WL)
*丸台座 くるみ(WL)
*木の実のおりん 土台:ウォールナット
■ビワの木/位牌
初夏になると手に入りやすくなるビワ。上品な香りと甘みが好きという方も多い果実です。
ビワは果実の形が、楽器の琵琶に似ていることから「ビワ」と呼ばれるようになったと言われています。剣術・剣道用の高級木刀や杖の素材にも使用されたりと、木材としても有用です。また、果実だけではなく葉っぱは漢方薬の材料としても用いられ、あらゆる部分を有効活用できる優秀な植物です。
木の色は、優しいオレンジ味を帯びた茶色です。
ビワの木を使用した製品 (2023年10月現在)
*やさしい位牌3寸 ビワ
■あんずの木/位牌
アンズ(杏)は英語でアプリコット。シロップ漬け、ドライフルーツ、ジャム、食用酒など、食用として身近なフルーツです。平安時代の薬学辞典では「からもも」という名称で登場しており、古くは薬用として栽培されていたようです。
花は淡い桃色で、観賞用・果実用として植えられることが多いので、木材として流通するのがまれです。アンズの実のオレンジ色を彷彿とさせる、鮮やかな印象の木です。
アンズの木を使用した製品 (2023年10月現在)
*やさしい位牌3寸 アンズ
■ザクロ(柘榴)の木
赤い小さなツブツブの実が特徴のざくろ。花や果実を楽しむために、お庭に植えておられる方もいらっしゃるかもしれませんね。秋が旬ですが、出回る時期も限られているので、シロップやジュースなどで食したことのある人もおられると思います。
1月の誕生石ガーネットもその深い赤色から「ざくろ石」とも呼ばれます。
実が赤いので、木材も赤っぽい色なのかと思いきや、木材は以外にも淡い薄ベージュ色の柔らかな印象を持っています。
ザクロの木を使用した製品 (2023年10月現在)
*やさしい位牌3寸 ザクロ
■りんご(林檎)の木/写真立て
りんご農家さんからゆずっていただいた「りんごの木」。
果樹栽培用のリンゴの木は、あえて横に伸びるように剪定されているので、節が多く、伐採した木から木製品の材料として使用できるのは半分ほどと言われ、木材として流通することが珍しい木です。
以前、「やさしい位牌」と「森の位牌」で、リンゴの木のお位牌をおつくりできたのですが、すべて売り切れてしまいまして、現在は再販未定となっております。
やさしいブラウンカラーなので、なじみやすい雰囲気の木です。
りんごの木を使用した製品 (2023年10月現在)
*森の写真立て りんご
■みかん(蜜柑)の木/写真立て
こちらも、みかん農家さんからのご協力で、木材とのご縁がありました。
日本各地で栽培され、様々な品種もあり、冬のこたつには欠かせないフルーツです。
みかんの木は、フルーツのみかんのように、淡い黄色のかわいらしい雰囲気を持っています。
お祈りの空間に、やさしいイエローカラーが映えます。
みかんの木を使用した製品 (2023年10月現在)
*森の写真立て みかん
■番外編/アーカイブ
すでに売り切れてしまったのですが、下記の木材は、これまでにご縁があり、お位牌などの素材として使用させていただいたことがあるフルーツ(食品)の木です。
また、いつか出会えたら、祈りに関係する何かに生み出せたらなぁと思っていますが、、、
もともと材木用として流通することが珍しいということもあり、現在のところ、未定となっております。
過去に採用したことのある、フルーツ・食品にまつわる木材 (次回入荷・製作は未定)
*梅の木
*コーヒーの木
*パパイアの木
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