お位牌の文字入れについて。「享年」と「行年」どちらを選べばいいの?
お寺から白木位牌(仮位牌)、または戒名をいただいた時、一般的には戒名とご命日、年齢が記載されています。
年齢が記載されている際、最初に「享年」または「行年」という二文字が記載されているケースがございます。
今回はこの「享年」「行年」の違いについてご紹介いたします。
■「享年」「行年」それぞれの意味について
【享年】:「天から享(う)けた年数」という意味になります。
「何年生きたか」という数え方で、生まれた時から一歳とする、数え年として考えるケースが多いとされています。
【行年】:「生まれてから経過した年数」という意味になります。
「何歳まで生きたか」という数え方で、満年齢として考えられるケースが多いとされています。
ただし、最近では「享年」と記載した上で満年齢を入れているケース、「行年」と記載した上で数え年が書かれているケースもございます。
また、お寺によっては「享年」「行年」を使用せず、年齢のみを記載することもございます。
■どちらを使用するのが正しいか
一般的には、お寺から頂いた白木位牌をもとにお作りするのが最も多いケースとされています。
上記のようにお寺によっても数え年や満年齢の書き方が違うので、お寺に沿った内容でそのままお作りする方が多くいらっしゃいます。
その他には、すでに別の方のお位牌が家にある場合、過去のお位牌を元に内容を合わせてお作りするケースもございます。
住職様が変わられた時に表記の仕方が変わることもございます。
その時の住職様に合わせた内容でそのままお作りする方もいれば、「数え年か満年齢かは、過去のお位牌と合わせておきたい」という方もいらっしゃいますので、過去のお位牌と年齢の書き方が違っていた場合は、一度お寺さんにご相談いただくと安心かと思います。
■「歳」と「才」の違いについて。
「歳」と「才」の書き方も2パターンございます。
こちらも「享年」「行年」同様、細かい決まりはございません。
白木位牌に「歳」と書かれていれば○○歳、「才」と書かれていれば○○才と本位牌にも表記するのが一般的なケースとなります。
こちらもどちらを使用するべきかお悩みの場合は、合わせてお寺へご相談頂くと安心かと思います。
いのりオーケストラ
https://www.inori-orchestra.net/
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